3回目のワクチン接種から7日経ってから

 動物病院で3回目のワクチンを終え、ワクチン接種後7日経過してからご予約をお願い致します。キキは多くのコが出入りする場所。店内、空間、グルーミングテーブル、ケージ、トリミングシザー、クリッパー(バリカン)、ブラシ、コーム(くし)、フロアなど、感染予防として洗浄・消毒・手洗いを徹底しておりますが、子犬は成犬よりも病原菌に対する抵抗力が低いため、動物病院で3回目のワクチンを打ち、病原菌に対する抵抗力を作ってからご予約をお願い致します。

 

子犬のときだからこそ専門家にまかせて

 3回目のワクチン終了後、専門トリマーに任せることを強くすすめます。特に子犬が体験する最初のグルーミングはとても重要。

 なかにはその重要性を知らなくて「子犬のうちは自宅でシャンプーカットして、必要になったらプロに頼む」という姿勢でいる飼い主さんもいます。しかしその場合、いざトリミングサロンでやるとなると施術において難点を抱えている可能性があります。具体的には、飼い主さんの癖を覚えてしまいやりにくいコになっている、トリミングマナーが入っておらず終始動いて怪我をさせやすいコになっている、極端に触れらることを嫌がるコになっているなど。

 加えて、この時期に「負の強化」をしてしまう。つまり、無理に抑えられた、怖い思いをした、苦しい思いをしたなどといった体験が積み重なるとそれを白紙に戻すことはほぼ無理です。嫌なことは克服できるけど体験から消すことはできない。

 様々なことを覚える感受性の高い子犬の時期に、グルーミングの専門家によるトレーニングを犬に受けさせて自信を付けさせることは、その犬が将来、シニア期に入ったときに犬体各部の清潔さを維持するための選択肢を作るための土台となります。慣れさせる=自信を付けさせることは本当に大事なことなのです。1歳の時のグルーミング方法と、その犬が10歳になった時のグルーミング方法は別物になります。土台があるからこそシニア期のグルーミングに変化を持たせることができるのです。

 将来にわたって心身ともに健康に過ごすための土台を築くために、どんな考えを持っているトリマーによって、どんなことをするのかは子犬期の大切なテーマなのです。

 トリマー高田は、犬の安全と心身の負担軽減を最優先に考えています。まずは細かいことから慣れさせることから始めます。トリミングの精度(左右対称のカット、切り残しが無い状態)にすることは二の次。「触られる」「道具の音」「風が皮膚や顔に当たる」といった刺激に少しずつ慣れていくトレーニングからスタート。そのトレーニングは2〜3週間に1度のペースで通っていただく必要があります。

子犬のグルーミング計画

 まずはそのコと過ごす時間をメインにします。店内で一緒に過ごす時間のなかでそのコの様子(表情や雰囲気)を観察します。観察するなかで「ここまでは大丈夫」と判断した施術をやります。

 爪を一本だけ切る、耳の中に指を入れてみる、足裏の毛を1秒だけバリカンでカットする、目頭の毛をパチンと一回だけ切る、おしり周りの毛をスキバサミでちょっとすいてみる、後ろ足一本だけ洗ってみるなどといった心身への負担が小さい施術から慣れさせることから始めます。トリマー高田のプランとして約50項目あります。

 この小さなステップアップを蹴飛ばして初回からフルコースで全身のカットをしてしまうことは犬がかわいそう。また施術中のリスクが高まる。プロセスをふまずにやってきたコは、施術中に動きまわったり、テーブルの上から飛び降りようとしたり(テーブルから落下すれば骨折しますし、打ち所が悪ければ死ぬ可能性ある)、恐怖から我慢してしまったり、美容器具にじゃれてきたり。このような状況では施術ができず、刃物を使用しているため非常に危険。


 はじめての犬との暮らしで犬のグルーミングのことがよくわからないという飼い主1年生の方はトリマー高田にお任せください。その都度、飼い主さんと話をしながらそのコにとって一番良い選択肢を考えて作っていきます。ときにはうまくいかないケースもありますが、根気よく続けていけば犬との心的距離が縮まり、気が付いたときには褒めちぎりたくなるコに育っています。


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