ブラッシングの目的

 ブラッシングの目的は、毛玉やもつれをときほぐし、犬の皮膚の血行をよくすることです。また、皮膚を間近で見ることができるため、ノミやダニ、しこり、皮膚病などの早期発見につながります。

スリッカーの種類

 ブラッシングをするときには「スリッカー」という道具を使います。スリッカーには「ソフト」と「ハード」の2種類あります。飼い主さんがブラッシングを自分でされる場合はソフトを使ってください。。なぜかというと、ハードはソフトに比べてピンが固く、毛玉をやもつれをとる時に効果的ですが、ブラシの角度や力加減に慣れていない場合は皮膚にダメージ(痛み)を与える可能性があるからです。それが原因でブラッシング嫌いなコになってしまいます。

ブラッシングのポイント

【1】順番を決める

 ブラッシングのコツは「A−B−C−D−E・・・・」というように、順番を決めて点と点を結ぶように徐々にブラッシングします。これが「A−D−F−X−G・・・・」というように、順番を決めずにあっちこっちとかしていると、とかせている部分ととかせていない部分のムラができます。これではブラッシングの効果が期待できません。

【2】中の毛をブラッシング

 スリッカーで犬の体の表面をなでるだけではブラッシングの効果はほとんどありません。ブラッシングができている状態とはいえません。短い毛であっても毛を持ち上げて「中の毛」が見える状態にし、毛先から根元に向かって徐々にブラッシングします。自分のコに合ったブラッシング方法はご相談くださいませ。

【3】ブラッシングができているかのチェックをする

 クシを使って毛をとかします。ブラッシングと同じように毛を持ち上げて、中の毛をとかします。このときクシがひっかかるようでしたら再度ブラッシングをします。自分のコにはどんな道具が合うのか? どんな方法が合うのか? わからない場合はご相談くださいませ。

その他

 目のまわりのブラッシングは、犬が動いたときにスリッカーのピンが目に刺さる危険があるので無理をしないで下さい。

 耳の付け根、耳のふち、脇の下、陰部の周りなどに、大きなマット状のからみや毛玉ができてしまった場合は無理をして鋏で切りとらないでください。怪我をさせてしまう可能性があるため危険です。

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