肛門腺って何?

イラスト

 肛門腺とは、臭いが強い分泌液が入っている袋です。その分泌液は自分の縄張りを示す道具として使っていたと言われています。場所は肛門の左右“16時と20時の位置(左図青丸)”に袋がありますので、そこを指で下から押し上げると排出されます(排便時に出るコもいます)。


ださないとどうなるの?

 何ヶ月も肛門腺を絞らなかったり、何かしらの原因で肛門腺に細菌が感染し炎症がすすむと、肛門腺が化膿し、肛門の横の皮膚に穴があいて血が混じった膿がでてきます。獣医師に診てもらってください。分泌液がかたくなり絞りにくくなります。肛門腺を絞る頻度については個体差がありますが、月に一回、肛門腺が溜まりやすいコは2〜3週間に一回が目安となります。

自分でしぼれるの?

絞っている様子

 コツをつかめば自分でも絞れます。ただ難しいです。肛門腺がでてこないからといって無理に強く絞ると、かえって肛門腺を痛めてしまうことがあります。自信がないときはトリマーに任せるほうが良いです。

 

 

床にお尻をこすりつけて前進するのは何のサイン?

 肛門腺が溜まっていてムズムズしている場合には、床にお尻をこすりつける行動をとるとも言われています。

肛門腺を絞ったあと、肛門周辺の毛を短く刈った後にも同じような行動をするコもいます。  

 当店では、シャンプーの際に肛門腺絞りを行っておりますが“絞ってもでない、触ると極度に痛がる、悲鳴をあげる”そのような場合にはあえて絞るのをやめます。肛門線を絞る際に悲鳴をあげて痛がる場合は肛門線の炎症が疑われますので施術致しかねます。その際にはお会計時にご報告致しております。

なんか様子がおかしいな・・・そんなときには

 肛門腺に限らず、少しでも異常を感じた場合にはかかりつけの獣医さんに診てもらいましょう。

   

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